ペンタックス・Super-Takumar 55mm/F1.8（前期型）整備レポート【2203】

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旭光学のスーパータクマー 55mm F1.8の前期型になります。まず最初に外観のネガティブポイントからご説明しますと、この個体は絞り羽根調整ダイヤル、フォーカス調整ダイヤル部に塗装の剥がれた箇所が見受けられますので、ご確認ください。

塗装剥がれの様子がわかるように撮った写真です。

オートマニュアル切換レバーや、絞り羽根調整ユニット等、駆動系部位は正常に動作しています。

所謂、ピントリングと呼ばれる、フォーカス調整ダイヤルの動きも滑らかですが、スーパータクマー55mm F1.8の中古個体の中ではトルク感は軽い部類に入るかと思います。

勿論、ピントリングがスカスカということではないのでご安心ください。多少の抵抗感を伴う「しっとり感」があるうえでの「軽め」というイメージで捉えて頂けると良いかと思います。

この辺は、個人個人の好みにもよるところかと思いますが、ピントリングのトルク感はやや軽めの方が好みという方にはちょうど良いかも知れません。

旭光学Super-Takumar 55mm/F1.8（前期型）

整備レポート

この個体は元々、光学系付着物は比較的少ない状態でした。

Before（フロント側）

リア側から見ても点々としたカビが少々確認できる程度で、比較的、処置は簡単かと思われますが、念の為、分解が必要と思われるところまで分解し、洗浄していきます。

Before（リア側）

フロントは3群3枚。リア側は2群3枚のレンズ構成。

整備後の状態を確認します

光学系付着物は少なめだったとは言え、完全に新品同様というわけにはいきませんが、除去できるカビ、汚れは全て取り除くことができました。

After（フロント側）

After（リア側）

マウント面の状態も良好です。

指標マークのカタチが菱形です。尚且つ、レンズ正面から見たときにSuper-Takumarの文字の左側にシリアルナンバーがあることから、所謂「前期型」と呼ばれるモデルであることがわかります。

Super-Takumar 55mm/F1.8（前期型）

ミラーレス機で使用する場合は

Super-Takumar 55mm/F1.8のカメラ装着時オート有効ボタン（マウント部にある銀色の小さい金属ピン）も正常に動作しており、オートマニュアル切換レバーが「オート」の時に押せば設定した絞り値まで絞り羽根が開きます。

（名前からすると、オートフォーカスと何か関係あるのかと思われがちですが、この時代のオールドレンズはオートフォーカスとは無縁であります）

ただ、ミラーレス一眼につけて使う場合には、この辺の機構は一切関係ありません。

関係あったとしても、多くのカメラマンさんはペンタックスのこの機構の存在意義に疑問を感じている方も多いと聞きますので、ミラーレスユーザーの方は全く気にしなくて良いと思います。

純粋に、味のある写りをするマニュアルレンズと捉えて使用してください。

さて、ミラーレス機でスーパータクマー55mm/F1.8を使う場合は、M42マウントのマウントアダプターを、カメラとレンズの間に挟んで装着します。

M42マウントはスクリュータイプのマウント形式ですので、アダプターの構造も単純です。価格もそう高くはないので、１つあれば、色々なM42マウントのオールドレンズを楽しめます。

ちなみに、私が使っているものはAmazonで2千円チョットで購入したものですが、まったく問題なく使えています。

NEEWERのM42スクリューマウント用アダプター

テスト撮影

※クリックするとオリジナルサイズで表示します。

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【特典】無償メンテナンス保証つき

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PENTAX：Super-Takumar 55mm/F1.8（前期型）